地上デジタル放送とゴースト
アナログ放送で建造物による電波障害地域であっても、地域が地形や他の構造物などによる反射障害の影響が少ない場合には、地デジの電波障害がかなり解消されます。また、遮蔽障害地域もアナログ放送に比べて、範囲は大幅に縮小されております。建造物の近傍を除いて、個別にUHFアンテナを設置すれば地デジを受信できるケースは多く、アナログ放送で映像が2重、3重になっていたゴースト障害も地上デジタル放送では解消できるケースも多いのが実態です。
地上デジタル放送とブロック状のノイズ
地デジ放送で地域によっては、特定のチャンネルで、受信不能あるいはブロック状のノイズが時々発生するという現象が起こる場合があります。これは、電波の品質を示す指標に「CN比」というものがあり、地デジを受信するには一定以上の数値が必要だからです。アナログ放送の場合は、CN比の劣化に伴い、徐々に画質が劣化しますが、地上デジタル放送の場合は、CN比が落ちても画質の劣化が起こらないものの、一定以下の値になると画質が急激に劣化して、格子状のノイズ(ブロックノイズ)を発生し、更には、受信不能状態(ブラックアウト)になります。
地上デジタル放送のCN比低下の原因
地デジ放送のCN比が落ちる原因としては、次のようなことが考えられます。
(1)遠距離受信で地デジの電波が弱いなど地域上の問題
(2)使用しているアンテナや混合器・ブースタが地上デジタル電波に未対応
(3)外部からの妨害電波の影響(夜間など特定の時間に発生)
地上デジタル放送のCN比低下対策
地上デジタル放送のCN比低下への対策としては、高性能アンテナへの変更やブースタのレベル調整・多チャンネル対応型への交換などがあります。しかし、複合的な障害要因も考えられるので、専門家によるCN比の測定など詳細な調査が必要な場合もあります。