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更新April 8(Wed), 2009

屋上緑化とは

屋上緑化は簡単に

 屋上緑化とは、文字通り、自宅やマンション、ビルなどの屋上に植物を植え、緑地スペースとするものです。屋上を本格的に緑化しようとなると、費用や時間もかかりますが、最近では、屋上や壁面、屋根の斜面を緑化できるパネルなども販売されており、植物もセダム類を使うと乾燥にも強く、比較的簡単に屋上緑化が実現できます。そこまでしなくても、アスファルトやコンクリートの屋上に、プランターや植木鉢などを並べるだけでも小さな屋上緑化の効果があります。

屋上緑化の効果

 屋上緑化を行うことによって、例えばヒートアイランド現象など都市部の抱える環境問題に効果が期待でき、建物自体の温度も上がりにくくなることから、冷暖房費の節減による省エネ効果もあります。また、植物が屋上の直射日光を遮ることから、建物の保護にも効果があるほか、保水力の増大による雨水災害の減少や光合成による大気浄化・二酸化炭素縮減効果などもあります。

屋上緑化と癒し

 屋上緑化には、こうした直接的な効果だけではなく、人間として、コンクリートジャングルよりも、緑に癒しを感じることができ、精神的にもストレスをあまり感じなくなります。また、屋上緑化は、心を病んでいる人や老人性の病気に対して、園芸作業をすることで改善効果が出ることで医療分野でも注目されています。

屋上緑化専用資材

 現在、個人住宅やビル向けに屋上緑化を行うための資材類は、様々な種類のものが販売されており、屋上緑化専門の業者も増加しています。屋上緑化専用の土は天然素材でできているものもあり、軽くて取り扱いが簡単なうえ、雨の影響で流れたり崩れたりしにくく、さらに腐りにくいなどということから、自分で屋上緑化を行う人に人気があります。

屋上緑化と補助金や助成金

 さまざまな効果がある屋上緑化に対しては、その工事等に対して補助金助成金を出す自治体も増えてきている状況にあります。また、都市の再開発時には、ほとんどの自治体が緑化計画を義務付けていることから、屋上緑化を含めて徐々にではありますが、都市に緑が蘇りつつあります。

屋上緑化の目的

屋上緑化の方法

 日本国内の屋上緑化の方法は、集約型屋上緑化が主流となっています。特に、最近では、庭園や緑地・公園をつくる例が増えています。こうした屋上緑化を行う場合の植物の使い方は、地上で行っている庭園などの緑化の方法と同じため、集約的で本格的な管理が必要となります。また、屋上緑化で使用する培土は厚くなり、土の層も多層になることから、かなり大規模なものとなるため、自宅の屋上というよりも、むしろビルなどの大規模な建築物に適した手法といえます。

 一方で、自宅で行う屋上緑化の方法としては、最近では、手軽に可能な屋上緑化として、植物用の培土も少量で薄くてすみ、乾燥にも非常に強いセダム類の植物を使った事例が増えています。

屋上緑化の目的

 ここでもう一度、屋上緑化を行う目的を振り返ってみましょう。屋上緑化の目的は「ヒートアイランド化の防止」、「建物の断熱」といったことに少しでも寄与することといえます。しかし、最近の屋上緑化で使われているベンケイソウ科セダム属の植物は、CAM型光合成という特殊な光合成を行います。つまり、乾燥に耐えるために太陽の当たる日中は気孔を閉じています。このため水分の蒸散をほとんど行わずに蒸散効率も低いため、「植物の蒸散によって周辺温度を下げる。」という屋上緑化の目的の一つを達成することはできません。

屋上緑化とセダム類の植物

 このことは、東京都の環境科学研究所でも検証された結果、同様のことを証明することができました。東京都は、従来から屋上緑化を積極的に推進してきましたが、この結果を受けて、現在では、セダム類以外の植物を植えるよう働きかけています。

外来種のセダムによる屋上緑化

 現在、屋上緑化に使われているセダム類の植物は、日本国内の固有種ではなく外来種のため、種子などが風や虫・鳥によって拡散し、周辺の植物の生態系に影響を与えることも考えられます。ブラックバスやブルーギルが各地の湖で在来種の魚を絶滅寸前にまで追い込んでいるように、セダムは繁殖能力や乾燥にも強いため、植物の世界で同じことが起こらないとも限りません。セダムだけで公園や空き地が覆われるなど、環境のために行っている屋上緑化が環境を破壊することになっては本末転倒です。セダム類は管理がしやすいことから、これによる屋上緑化を勧める業者が多いのですが、屋上緑化の植物にはセダム類を使用しないようにしましょう。

屋上緑化の効果

屋上緑化の断熱効果

 屋上緑化で最も効果をみることができるのは断熱効果の大きさです。屋上緑化された土壌下の部分と、何もしていない屋上のコンクリートの表面温度を測ると大きな差があります。特に、夏場における未緑化地の温度では60度近くにまで上がるのに対して、植物で屋上緑化された部分の温度は30度前後となっています。
 このことは、測定条件によって結果はやや異なってはきますが、一般的に土壌の断熱効果や土壌に含まれる水の蒸発による気化熱で熱が奪われたり、植物の蒸散作用による冷却、緑の影などによる自然がもたらす屋上の外断熱効果といえます。

屋上緑化で夏も快適

 屋上緑化の家やマンションに住んでいる住民は、誰もが声をそろえて「一番上の階の部屋が涼しくなった」といいます。場所によっては、ベランダの窓に葦簾などと組み合わせれば、夏にエアコンをかけることがほとんどなくなることがあるのも屋上緑化のメリットです。このことは、家の屋根裏に入ったことがある人なら実感できますが、春や秋といった気温がそれほど高くない季節に入っても、屋根裏はかなり高い温度になっています。夏場には暑過ぎて入ることはできません。この高い温度が家全体を温めるので、特に、最上階は熱くて仕方がないのです。

屋上緑化で省エネ

 屋上緑化によって屋根自体の冷却もちろんですが、屋根裏も冷却されることになるので、夏でも過ごしやすく、省エネ効果を高めることにもなります。また、エアコンの電源を入れるということは、家の中の廃熱を屋外に放出することなので、屋上緑化は省エネルギーや都市の気温上昇の緩和にも役立っているほか、夏の電力ピーク時の緩和にもつながります。

屋上緑化の雨水調整機能

 屋上緑化をしている家では、降った雨水が下水に流れ込むまでに時間的な差が出てきます。屋上緑化によく使われている通常の軽量土壌では、水の透水のスピードは1時間当たり4センチから40センチ程度です。1時間当たり30ミリの雨でもかなりの雨量といわれているように、屋上緑化は大量の雨水を吸収してくれます。ドイツでは、この屋上緑化の雨水調節機能に注目し、屋上を緑化すると下水道の使用料を割り引いている都市もあります。

屋上緑化のセダム等植物の種類

屋上緑化で植える植物

 屋上緑化で木や植物を植える場合は、どの場所にでも、どんな種類の植物を植えても良いというものではありません。落葉樹を植えるのならば、できるだけ屋上の内側に植えてください。それは、落葉樹の落ち葉で隣の家の樋が詰まったり、迷惑をかけしないようにするためです。また、植物は種類によって成長度合いに違いがあり、屋上緑化やバルコニーに限ったことではありませんが、成長の早い樹種は剪定管理が多くなったり、その屋上緑化の空間に適した大きさが維持できなくなることがあります。また、セダム類の植物は乾燥に強いことから、屋上緑化でよく選ばれる植物ですが、外来種のため日本の植物環境に影響を与えるおそれがあるのでお勧めできません。屋上緑化での樹木の植栽については、植物に詳しい専門家に相談しながら進めましょう。

屋上緑化の植物を自分で選ぶ

 屋上緑化を検討するに当たっては、既にたくさんの植木鉢を持っていて、これを生かしてみたいと考えている人もいることでしょう。あるいは、これからじっくりと園芸店で自分の好みの植物を少しずつ集めながら、ゆっくりと自分らしい屋上緑化環境を作って楽しみたいという人もいることでしょう。そういった屋上緑化の方法を希望する人には、屋上緑化の基盤づくりとなる土入れまでで終わる工事も可能なので、屋上緑化の施行業者に問い合わせてください。

屋上緑化と水のやり方

 屋上緑化は日当たりがとてもよいものの、乾きやすいといった通常の庭への植樹の管理と異なる条件があります。このため、屋上緑化の水撒きをする上でのポイントは、一度にたっぷりと水をあげるということです。土の表面がぬれて、しっかりと水をあげたつもりでも、強い陽射しと強い風によって、すぐに屋上緑化が乾燥してしまうからです。屋上緑化の地中に水が浸透せずに、表面にばかりに水を与え続けると、根が土の表面に集まってしまうので、かえって乾燥に弱い屋上緑化となります。

屋上緑化と自動散水設備

 広い面積の屋上緑化では、ゴムホースを手に持って散水するのはなかなか大変です。また、旅行などで長期間家を空ける際には、屋上緑化は特に気を使う必要があります。屋上緑化でなかなか思うように水やりができそうにない方には、自動散水設備の設置がお勧めです。これを使用すると、散水回数や散水時間を簡単に設定できるので、屋上緑化の植物へ忘れずに水をあげることができます。

屋上緑化と防水工事

屋上緑化と防水

 屋上緑化の施工の際には、建物屋上にとって防水層は必須のものです。防水は建物の構造や規模によって、採用する手法が異なります。また、屋上緑化をする場合は、種類によって、耐根対策や保護の方法が異なり、たとえ新築や防水改修を終えたばかりの建物であっても、そのままでは屋上緑化ができないこともあります。

屋上緑化できない防水工事

 特に、築10~15年のマンションなどの防水改修は、ウレタン塗膜による防水工事が多く、屋上緑化を断念される方が多いようです。このため、屋上緑化に対する理解と知識、経験のある専門会社や建築士、工務店に相談し、屋上緑化の計画を立てることをお勧めします。

屋上緑化で使用される防水方法

 屋上緑化のための防水工事には、様々な方法があります。また、屋上に木を植えるのか、芝生にするのか、セダム類を植えるのかなどの屋上緑化の種類によって防水する方法も異なってきます。一般的に屋上緑化で使用される建物屋上の防水方法としては、次のような方法があります。

塩ビシートによる屋上防水

 塩ビシートによる屋上防水は、住宅メーカーの鉄骨系住宅に多く採用されている方法です。これは、厚さ2mm、幅1mの防水シートを溶剤や熱で溶着し、屋上全面に防水層を形成していきます。屋上緑化をする場合は、露出工法が一般的なため、施工中の損傷を防ぐ保護シートを施す必要があります。
耐用年数:13年
適性:鉄骨造、木造の建築物の屋上・ベランダ

アスファルトによる屋上防水

 アスファルトによる屋上防水は、幅1mのアスファルトルーフィングを溶かしたアスファルトで接着し、この作業を2~3回繰り返し、厚さ8~10mmの防水層を形成します。RC造やSRC造によく採用されます。屋上緑化をする場合は、植物の根の進入を防ぐために防根シートを施す必要があります。
耐用年数:17年
適性:木造、鉄骨造の建築物のバルコニー・ベランダ

FRPによる屋上防水

 FRPによる屋上防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂にガラスマットなどの補強材一緒に塗り込んで防水層を作ります。防水の厚さは2mm程度で、表面に耐候性を確保するためにトップコート塗装がされています。硬質で耐衝撃性が高く、耐根性もある屋上緑化に向いている防水工法です。
耐用年数:10年
適性:木造、鉄骨造の建築物のバルコニー・ベランダ

ウレタン塗膜による屋上防水

 ウレタン塗膜による屋上防水は、ポリウレタンを主成分とした防水材で、防水層の厚さは2~3mmです。表面にグレーやグリーンのカラートップコート塗装がされています。その施工性から、改修用防水層としてよく採用されますが、芝生など全面的な屋上緑化には適していません。
耐用年数:10年
適性:RC、SRC構造の建築物の屋上

屋上緑化と建物の屋上の耐荷重

屋上緑化と耐荷重

 屋上緑化で建物の屋上に積載できる土や植物の重さには、当然のことながら限りがあり、それも、それぞれの建物によって全く違ってきます。希望する屋上緑化のイメージと建物の屋上の耐加重とのバランスの取れた設計管理を行う必要があります。当たり前のことですが、大きな木や石も置いた庭園風の屋上緑化を作りたいと思っても、屋上の積載荷重条件を無視して、こうした大きな荷重のかかる屋上緑化を行うことはできません。最近では、屋上緑化がブームになっているので、この屋上の荷重の計算もせずに屋上緑化を施工するいいかげんな業者もいるので注意が必要です。

屋上緑化と構造計算

 屋上緑化の施工においても建築基準法が適用されます。一般的な住宅建築で人が立ち入ることができる屋上やバルコニーは、床の積載荷重が180kgf/m2、地震力が60kgf/m2で構造計算する必要があります。既存の建物の屋上によっては、一定以上の強度を保つため荷重設定を多くして設計している場合もあり、屋上緑化を施行するに当たっては、屋上緑化の設計士や工務店、ハウスメーカーに確認し、その建物にあった屋上緑化計画を立てることをお勧めします。新築の場合で屋上緑化を考えているのなら、設計士に屋上緑化用に屋上の荷重設定を増やしてもらうことをお願いしましょう。

屋上緑化の施工業者選び

 屋上緑化には、建物の断熱効果や植物による癒しの効果などがあるということで、さあ、自宅を屋上緑化しようと決心した時に、一番初めに迷ってしまうのが何といっても屋上緑化を施工する業者をどこにするかということです。最近では、屋上緑化の施工件数が急増しているため、さまざまな業者が参入してきています。中には、知識がないので手抜き工事を行ったり、屋上緑化の見積書と違う工事代金を請求する悪質な業者もいるので特に注意が必要です。

屋上緑化業者選びの注意点

 それでは、どのような点に注意して屋上緑化の業者を選ぶべきなのでしょうか。屋上緑化業者選びで注意すべき点はいくつかありますが、まずは、工事をお願いしようとする業者の「相談や対応がしっかりしているか」という点を挙げることができます。

屋上緑化業者の対応

 まずは、理想とする屋上緑化のイメージを発信している工事業者をインターネットなどで調べて、依頼するかは別として取り合えず電話をかけてみましょう。業者がその電話に対してどれだけ丁寧に対応してくれるか、屋上緑化のイメージに対してどれだけ的確に親身に答えてくれるか、あるいは、あなたが屋上緑化や植物などの知識があまりない場合、専門用語などを使わず素人にどれだけわかりやすく対応してくれるか、そういった問いかけに対してしっかりと対応してくれるか否かが一番大切なことになります。入り口部分であるこうしたことがしっかりできていない業者であれば、きっぱりと断りましょう。

信用できない屋上緑化業者

 あなたのイメージを無視して、自社の屋上緑化の商品を売り込んでくる業者や、屋上緑化のローンを組ませようとお金の話ばかりする業者、話もそこそこに何とか自宅の住所を聞き出そうとする業者、そういった屋上緑化の業者は信用がおけない可能性が高いので依頼するのは避ける方がベターです。このような対応をする業者であれば、完成後、屋上緑化の工事に問題点があって修繕を依頼したり、クレームをつけたりしても、ちゃんと対応してくれる可能性は低いものと判断できます。

屋上緑化業者の評判

 インターネットで屋上緑化の業者を調べたのであれば、ついでに、その業者の口コミや評判を探してみてください。インターネットで検索をすればかなりの情報が出てきます。もし、ない場合は、その業者に、自社で屋上緑化を施工したお客さんを紹介してもらってください。工事内容に自信がある業者であれば、喜んで紹介してくれるはずです。そして、実際に屋上緑化の施工状況を見せてもらい、イメージなどを実際の現状から客観的に判断することが大切です。

親身な屋上緑化業者と契約を

 また、最終的に決定しようかなと思う屋上緑化の業者には、契約を行う前に、ささやかなことであっても電話で何度も聞いてみてください。あなたからの問い合わせや相談に対して、どれだけ丁寧に親身になって対応してくれるかも、屋上緑化の業者選択の判断材料となります。良心的な業者であれば、こうしたことにも完全に対応することができます。

屋上緑化の業者との打合せ

 屋上緑化の業者の選び方で注意すべき点は、屋上緑化の工事に際して事前の打ち合わせがどれぐらいあるかをあげることができます。工事に入るまでの事前打ち合わせの体制も会社によって大きく異なっています。営業の担当者との打合せだけで工事の施工に入るのか、あるいは、庭園デザイナーや設計担当者、工事・施工責任者とも詳しく打合せを行ってから施工するのかということも業者選びの際の重要なポイントになります。営業が屋上緑化の工事を完全に理解していることはほとんどないからです。

屋上緑化で必要な知識

 もっとも、営業の担当者といえども、毎日毎日、屋上緑化の打合せをしていると相当程度の知識は身に付きますが、屋上緑化は商品の販売と違って注文工事といってもよいものです。屋上緑化に必要とされる専門的知識は数多いのです。

例えば、

◇植物の知識
 屋上緑化で樹木を植えるのであれば、広葉樹◇落葉樹の中で適した木は何にするのか。その木と相性のいい植物はどれか。屋上を芝生張りにするにしても、日照などその土地に適した芝を選択する必要がある等の知識が必要です。

◇土の知識
 屋上緑化で植栽する植物が決まると、その植物に適した土は何か。その植物に適した軽量土壌は何がよいのか等の知識が必要です。

◇屋上への荷重の知識
 選んだ植物や土による屋上緑化によって、建築基準法が定める荷重を建物がクリアすることができるのか。植物の偏在による荷重の偏りをどうクリアしていくのか等の知識が必要です。

◇水対策・給排水の知識
 建物の屋上の形態によって、水が漏れないようどの方法の工事を選択するのか。散水は自動でするのか、人手でするのか。散水システムに応じた排水設備はどのようなものを採用するのか等の知識が必要です。

◇ガーデンデザインの知識
 屋上緑化で芝生を張るだけとか、セダム類を植えるだけといった簡単なものであれば、それほどガーデンデザインの知識は必要ではありませんが。しかし、植樹や植栽を行って、花壇も付けたいとなると、あなたのイメージに合うプロのデザインセンスが求められます。

屋上緑化の業者の確認

 例示した知識だけでも屋上緑化の営業担当者がすべて知っているということはあり得ないことです。他にも、自治体の補助金や助成金の有無や申請の方法などの知識も必要です。逆に、すべてわかるということであれば、表面だけの知識といえるでしょう。

 屋上緑化を施工するに当たっては、営業担当者に意向を伝えるだけでなく、必ず専門家を交えてイメージを伝えましょう。さらには、何人もの業者の人と話をすることによって、その業者の技量や誠実さといったことまでわかるはずです。

屋上緑化の業者の実績と評判

 屋上緑化の業者選びで注意すべき点は、その業者がこれまで屋上緑化の工事についてどの程度の実績があるのか、あるいは、その実績に対する評判は良いのか悪いのかを知ることにあります。それだと、屋上緑化の実績のない業者は選択対象外になるじゃないかと思う人もいると思いますが、会社の実績と評判は大きな信頼となり、選択する際の基準としては間違っていません。まったく実績のない屋上緑化の業者にどうしても依頼したい人は、どうぞ依頼してください。それは、個人の自由です。

屋上緑化の業者の実績を確かめる

 屋上緑化の施工業者の実績や評判を確かめる方法としては、依頼しようとする会社のホームページを先ずは見てみましょう。進化し続ける屋上緑化の技術をしっかりとマスターしている会社であれば、ホームページは必ず持っているはずです。そのサイトには、信用できる会社であれば、屋上緑化の施工実績の写真やお客様の感想などが掲載されているはずです。これらの屋上緑化の画像を見て、あなたの屋上緑化のイメージにぴったりマッチするものがあるかどうか探してみましょう。また、併せて、屋上緑化の施工実績の数も調べてみましょう。施工数が多ければ多いほど、それだけ長く続けているわけです。悪徳業者であれば長く続けることはできません。

屋上緑化の現場を確かめる

 屋上緑化を依頼する際に、最も確実に安心できるのは、その会社が施工した過去のお客さんを紹介してもらい見学させてもらうことです。実際の屋上緑化の現場を見て施工済みの方の話を聞くのが一番でしょう。実際の屋上緑化の仕上がりや業者の態度、アフターサービスなど気になる点をメモをして訪問して、一つ一つ確認してみると、その施工業者の良し悪しが確実にわかるはずです。

企業間の屋上緑化の競争

屋上緑化のと建設会社

 地球温暖化の防止やヒートアイランド現象の防止に効果があるとされている屋上緑化に関する最新技術を大手建設会社が競っています。国によると、屋上緑化による全国の緑化施工面積は、この7年ほどで10倍以上と急激に伸びています。この理由としては、市民の環境意識の高まりや自治体による屋上緑化の義務付け、補助金助成金の支給のほか、屋上緑化のための土壌の軽量化や維持管理の簡易化など屋上緑化の技術が著しく進歩してきたことが考えられています。

清水建設による屋上緑化技術

 清水建設では、屋上緑化の新たな技術手法として、40センチ四方の植栽パネルを敷くことによって、とても簡単にビオトープを作り出す製品を開発して、東京都品川区にある特別養護老人ホームの屋上に導入しました。この屋上緑化用の植栽パネルは、高さが15センチ程度で、内部には2層構造の工夫がなされており、パネルの上層部分には屋上緑化用の軽量の専用土壌を入れて植物を植えます。このパネルの下層部分は雨水などを溜める受け皿になっており、特殊な吸水体でこの植栽パネルの下層から上層へ水を吸い上げ、土壌に水を与え続けることができるものです。この仕組みを採用することによって、夏場を除いて水やりの手間はほとんど必要ないという優れた屋上緑化の手法です。この屋上緑化の設置費用は1平方メートルあたり約10万円で、集客施設や教育施設にPRしていきたいと考えているそうです。

大成建設による屋上緑化技術

 大成建設では、屋上緑化の新たな技術手法として、発泡スチロールを混入することによって、屋上緑化の難点の一つであった軽量化を図った土壌で芝生を育てる緑化基盤を新開発しました。この屋上緑化用の緑化基盤は、使用している発泡スチロールも使用済みのものを再利用した環境に配慮したものです。屋上緑化に使用する芝生は、品種改良をして伸び方を遅くしているものが使用されているため、面倒な芝生の刈り込み作業が少なくて済むという優れものです。この芝生による屋上緑化の整備費用は1平方メートル1万8千円と個人でも手が届くお手ごろな価格になっています。

鹿島建設による屋上緑化技術

 鹿島建設では、屋上緑化の新たな技術手法として、これまで屋上緑化で使用していた土に品質改良をさらに行った屋上緑化専用の培養土を発売しています。この屋上緑化専用の培養土は、これまでの培養土の混合率を変えたことでコストを15%カットしながらも、しかも、屋上緑化の培養度の保水性を約1.3倍にまで高めたものになっています。この屋上緑化専用の培養土には2種類あり、草花用培養土は12リットル入り5袋で6,000円、樹木用培養土は1立方メートル2万3千円とかなり安くなっています。

屋上緑化の広がり

 屋上緑化への取組みは急速に広がりを見せており、上記のように大手の建設会社までが、これまでまったく手を付けてこなかった分野にまで参入してきています。屋上緑化については、国交省が全国の屋上緑化業者約300社を対象に調査したところ、昨年、施工された屋上緑化の面積は25.5haでした。これで、平成12~18年の7年間の屋上緑化の面積は累計で約160haとなり、平成12年には屋上緑化の面積は約14haしかなかったものが、短期間で屋上緑化の面積が10倍以上にまで拡大していることになります。


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