予備校や学習塾では、専門用語を使うケースがあります。講師などが使っている主な用語としては次のようなものがあります。
講師の集団指導
講師の集団指導とは複数(3~20人)の塾生を対象に、決められた授業時間の中で指定されたテキスト等を用いて、単元を理解させることを前提とした授業のことを指します。主に講師の講義形式で行われます。
講師の個別指導
講師の個別指導とは少数(1~2人)の塾生を対象に、決められた授業時間の中で生徒の宿題・補習に対する質問や問い合わせなどに応対することを前提とした授業のことを指します。主に相談形式で行われます。
講師の予習ノート(授業ノート)
主に集団指導授業で講師が塾生に説明するために事前に作成するノートのことを指します。講師のイメージする授業展開に合わせて記録板書・発問・時間配分などを書き込んでおきます。
講師の板書
講師が授業中に黒板やホワイトボードなどに書く図表・文書などの全体のことを示します。学習内容を塾生に視覚的に理解させるために効果が高いです。塾生に書き写させる「記録板書」と書き写させない「捨て板書」などの種類があります。
講師の記録板書
講師が授業において塾生に書き写させることを前提にした板書のことを指します。タイトル・テーマ・授業の中で理解させたい重要ポイント・別解などを塾生にどのように書き写させるかを踏まえて講師が予習ノートにて構成しておきます。保護者は、しっかりと勉強しているかを持ち帰ったノートで判断することが多いため、講師の記録板書の内容予習の段階で考えることは非常に重要です。
講師の捨て板書
講師の授業において塾生に書き写させないことを前提にした板書のことを指します。講師が話す内容を補足するために、任意で書くことが多い。記録板書と捨て板書を両方ノートに書き写さないように講師は的確に指示を出すことが大切です。
講師の短指示
講師が塾生に出す指示を表す。「黒板を見て」「ノートに書き写して」「書き写さないで」などと、基本的に一つの動作について一つの短い指示を出すことが望ましい。
教室長・室長・校長
教室・校舎の運営管理責任者のことを指します。教室・校舎内での勤怠などの最終的な決定権を持つ。問題点やトラブルなどがある場合は、講師は必ず報告・連絡・相談をすること。ただし、内容によっては教室・校舎のルールに従って該当する専任講師に伝える場合もある。
専任講師
一般の正社員と同じ条件(1日8時間程度、週5~6日程度)で働く講師のことを指します。基本的には通常の講師の就職と変わりません。一般的には講師の無期雇用契約に基づき、月給で給与が支給されます。講師の業務としては授業・時間講師の管理・教室長の補佐役として教室運営補助など多岐に渡っています。
準専任講師
通常の社員に準ずる条件(1日6時間程度、週3~5日程度)で働く講師のことを指します。一般的には講師の有期雇用契約にて基づき働きますが、月給で給与が支給されます。講師の授業時給・事務時給の区分がないため、仕事としては専任講師と同じく授業・教室運営補助などがありますが、専任講師と異なり講師は管理業務はほとんど行いません。
時間講師
講師の有期雇用契約に基づき、時給で勤務する塾講師のことを指します。アルバイト講師で行う場合が多い。講師の授業に対する授業時給と授業外の作業に対する事務時給の区分がある時給にて給与支給されます。
授業時給
時間講師が行う授業について支払われる講師の時給のことを指します。
事務時給
時間講師が授業以外の勤務時間について支払われる講師の時給のことを指します。ガイダンス・テスト対策・入試激励・補習・保護者面談などがあります。
通常時給
時間講師が授業以外の勤務時間について支払われる講師の時給のことを指します。事務時給という時もあれば、通常時給と事務時給で異なる場合もあります。
ガイダンス
新学期・新年度などに講師が保護者又は塾生に向けて、塾のカリキュラムやスケジュールの説明・学習方法・志望校の選び方など、意識づけのために行うものです。
入試激励(入試応援・門前激励など)
学習塾によっては講師や職員が受験当日に志望校の校門前にて塾生を待って、激励するということがあります。講師の受験学年担当はもちろん、また、それ以外の学年でも依頼されて参加する場合があるので、講師は可能であれば、積極的に参加することが望ましいといえます。
社会保険
講師の勤務時間が一定の時間数を超える場合は強制的に加入しなければならない保険のことを指します。が、社員として働く専任講師・教室長を含めて一定の時間数を超える場合加入することになります。
個別指導塾
講師が個別指導を主な授業形態で行う塾を示します。教室内をブースで仕切り、講師1名に対して生徒が1~2名で行うのが一般的な個別指導です。講師が生徒に個々の理解度合わせて指導できる点ではきめ細かい指導ができることとなります。反面、個々のレベルや進度に合わせて講師が授業予定を決めるため、理解しやすいという長所はあるが、自分のレベルに甘んじてしまうという短所も見受けられます。
集団指導塾
集団指導を主な授業形態で行う塾のことを指します。個別指導とは逆に生徒に塾独自のカリキュラムなどによって教育されるため、学習レベルや進度は保たれますが、講師の技量によって授業内容の質に大きな差が生じることもある。また、授業時給が高く、希望者も多いため比較的能力の高い講師が求められます。
派遣講師
派遣契約で働く塾講師のことを指します。講師の派遣の場合、雇用主は派遣元会社になるため、派遣社員がトラブルなどを起こした場合、法律的には学習塾に対して派遣元会社が責任を負う形になります。
派遣契約
講師の派遣形態で働く場合に結ぶ諸契約(労働者派遣契約・雇用契約)の総称の事を指します。(狭義の意味で労働者派遣契約のみを指す場合もあります)
アルバイト講師
本業や学業のかたわら、収入を得るための講師の仕事をすることを指します。また、その仕事をする人。内職。バイト。
コマ
講師の一授業の単位のことのことを指します。一コマ80分であれば授業時間80分と言うことになります。
コマ給
時間単位でなく、授業単位で支払われる講師の給料のことを指します。一コマ1500円であったとしても、コマ90分であれば講師の時給1000円ということになります
集団指導時給
集団指導で行う講師の授業時間に対して支払われる時間講師時給のことを指します。
個別指導時給
個別指導で行う講師の授業時間に対して支払われる時間講師時給のことを指します。
事務時給
授業時間外に行われている講師の業務(テスト対策・ガイダンス・保護者面談・補習など)に対して支払われる時給のことを指します。
発問
講師が生徒に対して行う問いかけのことを指します。
欠席連絡・欠席電話・電話かけ
講師には授業に欠席した塾生には、授業内容・宿題・伝達事項を電話で伝える業務があります。その際には、当日の他の授業についても最終授業担当者が伝え、又は、保護者に伝えるなどそれぞれの塾ごとにルールがあるので、講師は必ず確認しておく必要があります。講師は連絡の時間帯が遅くならないように留意すること。
回診電話・電話学習相談・PTC
定期的に保護者宛に講師が電話を行い、家庭学習の状況や成績状況について伝え、今後の方向性を伝えたりすることを指します。連続欠席や成績不振等の問題がある場合に退塾を事前に防ぐために、塾への不満を聞き出すという意味合いもあります。
授業前ミーティング・始令
講師の授業開始前に当日の伝達事項や配布物等を行うことを指します。授業担当者は参加が必修となります。講師の給与については、授業給に含まれる場合、事務時給が支給される場合と塾によって異なる。塾によっては実施していない塾もある。
講師ミーティング・教室会議・教室ミーティング
教室単位で行う会議で、授業研修や進学知識、校舎運営で知らなければならない事項等を扱うものである。事務時給が支給される。
退塾
塾生が塾をやめることを指します。引越しなどの理由でなければ、塾に対する不満があって辞めるために、1人の塾生が減るだけではなく、マイナスの評判が広がる可能性があります。本来であれば、入塾するはずの生徒が入らなくなるという2次的な影響もあります。塾講師にとって、自分の担当クラスから退塾者を出すことは、最も避けるべきことであり、留意すべき点であります。
外部生・一般生
その塾に通塾していない生徒のことを指します。講習会や特別な授業・イベント的な授業の際に、塾生を区別するために使われます。入塾へと勧誘することが担当として課されることが多く、講師は授業内でも、その点を留意して対応することが必要です。
体験生・体験入塾生
入塾を検討するために、実際に授業を受講してみるという外部生(一般生)のことを指します。外部生・一般生よりも入塾に傾いている段階であることが多い。講師の担当クラスにいる場合は、講師はカリキュラムを予定通り進めることも考慮しつつ、体験入塾生に配慮することが必要です。
補講
授業進度の遅れを取り戻すため、テスト対策などで行われることが多い。講師の補講というのは、原則的にはコマ単位で行われて、教室長から講師に依頼された場合に給与の発生する授業です。
補習
担当クラスの塾生の理解度の差や欠席分の対応など、原則的には担当講師の意思で必要性を感じる場合に、授業の前後や別日に時間枠を設けて行うもので、コマ単位で行う必要はありません。
代講
授業担当講師が授業を行えない時に、代わりの講師が授業を行うことを指します。原則的には講師の代講は出すべきではありません。講師の止むを得ない事情により代講を依頼する場合は、塾のルールによって決められた期限までに必要な手続きを経て依頼するか、判明した段階で早めに依頼することが必要です。
教務
塾における講師を指し示す一般的な呼称のことを指します。
事務・受付
塾における事務処理、受付業務を行う事務職員を指し示す一般的な呼称のことを指します。
保護者会
塾生の保護者を対象に行うもので、入試制度の話や学年での留意事項、塾の行事(特別授業・テストなど)の説明から、クラスごとの担当者からのクラス状況と今後についての話などを行います。塾によっては、基本は教室長や専任が行う場合もある。講師としては、依頼があった場合は極力参加することが望ましいといえます。
入塾説明会・入室説明会
外部生・一般生(塾生ではない生徒)の保護者向けに行う塾の特色・実績等の説明を行い入塾へと促すのが目的です。基本的には教室長や専任が行うが、講師が依頼された場合は極力参加することが望ましいといえます。