桐箪笥の製造元
桐箪笥の製造元は数多くありますが、国から伝統的工芸品として指定されているのは、新潟県加茂桐箪笥、埼玉春日部桐箪笥、名古屋桐箪笥、大阪泉州、和歌山桐箪笥の5か所だけです。歴史的な経緯からして、かつては、運送手段などが限られたこともあり、なるべく桐箪笥の材料をたんすが売れる消費地の近くまで持ってきて、それから桐箪笥を製造するという流れでした。このため、一部の例外となる、加茂地方を除いてみんな大都市圏が桐箪笥の産地となっています。
東京の桐箪笥
江戸時代に日本国内で最も人口が集中しており、火事も多かったことから、江戸は桐箪笥の大消費地だったのですが、現在において東京は国の伝統的工芸品の指定を受けていません。これは、歴史的に100年以上の伝統とがあるので指定を受ける条件には何ら問題ないのですが、国に申請をしていなかったことから、結果として指定を受けていないことになっています。
生産量一番は加茂の桐箪笥
桐箪笥の中でも加茂の桐箪笥は、独自な発展をしてきたといえます。国内における桐箪笥の生産量としては一番数が多く、デパートを中心に営業をかけ、そこでの販売量が増加していることから、伸びてきたといえます。この加茂の桐箪笥は、生産・販売量としては、一番多いことは間違いないことですが、そのことを持って、加茂の箪笥が一番良いというのは、一概には言えません。箪笥についての目利きを持った人が見た場合、加茂の桐箪笥といえども、良いものから、そうでないものまでいろいろなものがあるということです。
桐箪笥の産地とその優劣
桐箪笥については、どこの産地のものがよいのかという点については、判断が難しいものがあります。各地の桐箪笥の制作方法は、その地域に古くから伝わる伝統的なものなので、少しずつ工法も違ってきていますが、その工法の違いを持って、どこの産地の桐箪笥が良い悪いということはできません。結論としては、桐箪笥の産地の違いによって、良し悪しを判断することはできないということです。つまり、どこの産地の桐箪笥であっても、良い造りのものもあれば、そうでないものもあるということです。