加茂桐箪笥の歴史
19世紀の初めに大工が製作したものが、加茂桐箪笥の始まりと伝えられています。箪笥の裏板に「文化11年(1814年)購入」と記された箪笥が現在でも市内で使用されています。昭和の初めに「矢車塗装(やしゃとそう)」が開発されて、現在の桐箪笥のデザインが完成しました。加茂では全国の桐箪笥の70%を生産し、北海道から九州まで広く全国に出荷しています。
加茂桐箪笥の特徴
桐の木は白く艶があり、上品で絹にたとえられる美しさです。箪笥の柾目(まさめ)は、淡い地色に濃い茶褐色の線を刷毛で掃いたようで、他の家具にない木目の美しさがあります。引き出しの隙間がない上に開け閉めが楽で、湿気や熱から収納物を守り、長期にわたり保護します。
桐の原木は製材・アク抜き・乾燥と3年間手塩にかけた材料です。板組、カンナ掛け、ほぞ組、組立、色付金具等々、すべて手仕事です。ノミ、カンナ等の手工具を用いて作る職人芸は見応えがあります。
桐箪笥は和服の入れ物と思われがちですが、桐は湿気や熱を通さず、伸び縮みが少ないので、天然の素材で作られた衣類の保護に最適です。デザインもワードローブ、ロッカー、ビルトイン等、手作り品ですから、どんな注文にも応じられます。
伝統的工芸品の指定
昭和51年12月15日
新潟県/加茂市
1 乾燥は、自然乾燥によること。
2 使用する板材は、無垢板とすること。この場合において、板材の厚さは、天板、側板、たな板及び束板にあっては19ミリメートル以上とし、地板、裏板及び引出しの底板にあっては7ミリメートル以上とすること。
3 側板に対する天板及び地板の接合は、前留めとし、5枚組以上の組み接ぎ木くぎ打ち又は11枚組以上のあり組み接ぎにより、たな板の接合は、端止め小孔ほぞ接ぎ、かぶせ面小孔ほぞ接ぎ又は剣留め小孔ほぞ接ぎによること。
4 引出しの部材の接合は、包み打付け接ぎ、組み接ぎ、あり組み接ぎ又は包みあり組み接ぎによること。
5 とびら又は引戸を付ける場合には、次の技術又は技法によること。
(1) 板物にあっては板材の厚さは、19ミリメートル以上とし、部材の接合は、端つぼめ又は留形本ざねほぞ端ばめ接ぎによること。
(2) 枠物にあっては板材の厚さは、枠の部材にあっては19ミリメートル以上、鏡板にあっては7ミリメートル以上とし、部材の接合は、留形やといざね接ぎによること。
6 側板と足との接合には、「縫いくぎ」を用いること。
7 仕上げは、「うづくり」を用いる「みがき」及び「やしゃぶし着色」をした後、「ろうみがき」をすること。
1 木地は、キリとすること。
2 くぎは、ウツギ製又はこれと同等の材質を有するものとすること。
3 金具は、銅、銅合金又は鉄製とすること。
桐箪笥組合
加茂箪笥協同組合
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