着物きものは元々中古リサイクルの考え方
日本古来からの伝統である和服の着物は、元々から古くなった着物を何度もリサイクルするという考え方でできている服装です。もっとも、現代のように中古の着物を高価で買取ってリサイクルする店や中古着物の格安販売店やショップなどはありませんでしたが、生活に知恵として「もったいない」という精神が着物には生かされてきました。伝統的な服装である着物の特徴としては、人の腰のあたりで帯を結ぶことによって、着物を体に密着させて固定させるもので、洋服には見ることのできないような腕の太さよりもずっと広い袖を持っています。着物の長着や羽織では、着物の袖の一部を縫ってあり、これによって袖口は袖丈よりも短かくなり、袖に袋状の袂ができています。このように、着物は反物を裁断してとても簡素な作りとなっていることから解くのも簡単であり、元々から、着物は何度も繰り返しリサイクルをしながら擦り切れるまで長く着用することを前提としています。
中古のリサイクル着物は反物を有効利用
何度もリサイクルできる着物の素材の布地は、伸び縮みしないものがほとんどであり、着物を締める帯の材質は布となっています。着物を反物から作るときは、反物を裁ち方はほとんどが直線であり、布の端と平行又は直角に裁断されます。着物を作るために布を切った後、使わない布として余るのは、反物の端の長方形の部分を除けばごくわずかです。先人たちの「経済的・合理的」や「もったいない精神・リサイクル」の意識が見て取れます。これは、洋服を作る時に、生地がたくさん余って捨ててしまうのと大きな違いといえます。着物の反物は、余すところなく使用されており、着物製作で残った着物生地もさまざまなものにリサイクルや再利用をされています。また、一旦仕上げた着物も、人の成長や時の経過と共に着物の仕立て直しを行ったり、最後までリサイクルされて利用されています。こうした何度もリサイクルされていた古き良き伝統の着物が、今でも、中古の着物のリサイクルショップ店で販売され、それが他の人の手に渡って再利用されて着用されているということは、着物の古き良き伝統を受け継いでいるということでしょう。