金やプラチナの貴金属の品位証明とは
金やプラチナなどの貴金属については、造幣局がその品位を確かなものとして証明している刻印が打ち込まれています。造幣局が行う金やプラチナなどの貴金属の品位証明は、古くは、第一次世界大戦での好景気を受け、大正時代には、金やプラチナなど貴金属製品が盛んに製作されました。しかし、こうした人々の貴金属へのニースの高まりとともに、金やプラチナなどの貴金属の純度を偽った偽物を作る悪徳業者が増えたことから、購入者を保護する観点から造幣局が証明を始めた制度なのです。
金やプラチナの貴金属の品位証明の落ち込み
その後、造幣局による金やプラチナの貴金属の品位証明は、それが本物であることを証明する唯一のものとして長らく実施されてきました。当時としては、質屋が行っていた金やプラチナの貴金属の買取に当たっても、この刻印の有無が唯一の本物の証明となるものでした。しかし、貴金属の品位証明のピーク時に当たる平成元年度には、造幣局に約700万個の金やプラチナの貴金属が持ち込まれていました。しかし、それ以降では減少しつつあり、平成9年度には311万個へと、平成14年度には79万個へとなり、平成18年度にはピーク時の20分の1以下になる30万個にまで落ち込みました。
金やプラチナの貴金属の品位証明の低下の原因
金やプラチナなどの貴金属の品位証明の件数の落ち込みの原因としては、証明元の造幣局によると、「ブランド志向の高まり」「ファッション性重視」「ネックレスなどアクセサリー素材の多様化」などではないかと考えています。かつて、金やプラチナなどの貴金属を使ったアクセサリーは、いかにも成金趣味の「金のネックレスだ!!」というがっちりした大ぶりなものに人気がありましたが、最近では、細やかでデザイン性の高い軽量のネックレスでないと売れないようになってきています。ネックレスの軽量化に伴い、金やプラチナといった貴金属が占める1個当たりの重さが低下していることや、経費面からも造幣局が有料で行っている金やプラチナなどの貴金属の品位証明が敬遠されているようです。
金やプラチナの貴金属の品位証明の品質
宝石宝飾品や金プラチナなどの貴金属の製造販売の業界団体である社団法人日本ジュエリー協会によると「消費者に安心して金やプラチナなどの貴金属製品を購入してもらうためにも造幣局の品位証明は必要であり、消費者側にも金プラチナなどの貴金属を選ぶ際には、模造品をつかまされないためにも知っておいてほしい。」という声明を発表しています。とはいえ、現実は、ネックレスを購入するときには、刻印の有無を確認するというよりも、デザインのカワイさを優先している人が多くなっています。