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更新February 9(Tue), 2010

貸しホールレンタルの仕組み

貸しホールのレンタルとは

 貸しホールレンタルとは、地方公共団体・第三セクターなどの公的機関やホテル・貸しホール専業会社などの民間会社がホールを一般向けにレンタルして貸し出しているホールのことです。こうした貸しホールは、別名でレンタルホールとも呼ばれています。最近では、多くの会社や興行主、個人のミュージシャンの演奏会や音楽教室のピアノ発表など様々な人がこうした貸しホールをレンタルして利用している状況にあります。

レンタルする貸しホールによるサービスの差

 一口に貸しホールのレンタルといってもサービスの良し悪しはさまざまです。貸しホールの中でも、一般的にいうと地方公共団体・第三セクターが運営する貸しホールでは、規則に縛られるためあまり融通が利かないところが多くなっています。しかし、ホテルや民間会社が運営している貸しホールでは、かなり融通が利き、しかも、いろいろな付随サービスを行っているところが多くなっています。民間会社の運営による貸しホールは、全国各地で行われていますが、貸しホールが集中しているところは、首都圏の東京を中心として、大阪や名古屋など全国の大都市でサービスの提供がなされています。

レンタルする貸しホールの付随サービス

 貸しホールは、いろいろ目的や用途に応じて、時間単位や1日単位など利用者の希望に応じて借りることができるレンタルスペースです。貸しホールでは、会議、ミーティング、パーティー、総会、研修、講演会、展示会、発表会などあらゆる催しに対して、その規模に応じたスペースをレンタルして利用することが可能です。貸しホールによっては、レンタルする期間が、長期間である場合には、短期の利用よりも利用料金が安くなるところもあり、そのような貸しホールでは長期利用が歓迎されています。ほとんどの貸しホールでは、催しの内容に応じて必要となるマイクやプロジェクターなどの設備や備品を併せてレンタルすることができ、それに付随するサービスも付いてくることもあります。

 かつて大ヒットした映画「Shall We ダンス」の影響で社交ダンスが再び脚光を浴びました。その映画の撮影では、大阪市北区の梅田で実際に営業していたダンスホール「ワールド」が使用されていましたが、同ダンスホール2001年1月に閉鎖されてしまいました。現在では、全国的に見ても貸しダンスホールは、かなり少なくなってきているのが現状です。

貸しホール(ダンスホール)


 貸しダンスホールは、主に社交ダンスを踊るためのホールです。貸しダンスホールには、普段はダンス教室を開催していたりダンスの練習場を兼ねた貸しホールもあります。貸しダンスホールのフロアの床材は、社交ダンスが踊りやすいといわれている特別注文された桜材が使われているところが多くなっています。また、ダンス教室を兼ねている貸しダンスホールでは、自分の踊っている姿を確認できるように壁が鏡張りになっているホールがあります。

貸しダンスホールのレンタル


 貸しダンスホールにおける音楽は、通常はテープやCDを使用しているホールがほとんどです。しかし、規模の大きな伝統的な貸しダンスホールでは、生バンドによる音楽の演奏で社交ダンスを楽しむことができます。貸しダンスホールは通常の営業時間内は、お客がダンスを楽しむことに提供されていますが、それ以外の時間帯であれば、1時間単位で貸し切ることができるところがほとんどです。また、貸しダンスホールによってレンタル方法の若干の違いはありますが、貸しホールとして1日単位の貸切で借りることができます。

貸しホール(音楽コンサートホール)

 貸しホールとして貸し出されているホールの種類の一つに音楽専用のコンサートホールというものがあります。コンサート用の貸しホールには舞台上の音楽を客席まで美しく伝えるための響きを考慮した設計で建築されています。そのため、貸しホールの外からの音が入ってこないように防音はもちろんのこと、貸しホール内部における吸音や反射音などのレベルを適正に確保していくための様々な音響技術が使用されています。コンサート用の貸しホールにおける残響時間などの残響特性は、音楽ジャンルや楽器編成によっても異なってきますが、一部のコンサート用の貸しホールでは、演奏内容に合わせてこれらを調節できる貸しホールもあります。

貸しホール(音楽コンサートホール)の音

 音響工学の分野では、貸しホールの残響時間を計算する数式がありますが、これは単純に算出できるものではなく、貸しホールの壁や天井の材質、貸しホールの天井の高さ、貸しホールの構造、ホールの観客の入り具合等無数にある変数が絡んできます。大編成のオーケストラの演奏が多い貸しホールでは、残響時間を2.0~2.3秒程度に設定してあります。物理的に音響効果の良い貸しコンサートホールは、音源から出る直接音と、それを補う反射音が同時に耳に入ってくることが重要なポイントになってきます。音が鳴り止んでも、暫くの間音が聞こえるのが残響ですが、音楽を聴く貸しホールでは仮に残響がなければ、音に重みや深みが全く表現できません。貸しコンサートホールで一番収容人員が多いのは、イタリアにあるアレーナ・ディ・ヴェローナであり、約16,000人が鑑賞することができます。屋内貸しホールとしては、クラシック音楽のコンサートが毎年必ず開催される東京国際フォーラムのホールAの5012人収容が世界最大の貸しホールです。

貸しホール(ライブ用ホール)

 ライブ用貸しホールは、音楽の生演奏用に特化した施設にあるホールです。小規模な貸しホールはライブハウスとも呼ばれており、若者を中心に熱狂的なフアンの熱気でいつも満杯です。こうしたライブ用貸しホールは、同じ音楽専用のコンサートホールとは異なり、座席を取り外すことが可能な会場がほとんどとなっています。貸しホールの収容可能人数は、ライブ用貸しホールごとに違いますが、数十人程度も入れば満杯となる小規模の貸しホールから、数千人までも収容可能な貸しホールもあります。ライブ用貸しホールでは、ほとんどの会場内で飲食物が販売されているのも大きな特徴といえます。ライブ用貸しホールに入場するときには、荷物はほとんどの貸しホールではコインロッカーに預けることになります。ロッカーのない貸しホールでは、クロークがある場合が多いので、そこに預けることになります。

ライブ用貸しホールの楽しみ方

 一般的にライブ用貸しホールは、椅子などの座席の配置はなく立見席となっており、事前に配布されている整理番号の順番で入場します。貸しホールの入場時に自分の整理番号が呼ばれたにもかかわらず、そこにいなくて、後から入場することになったとしても、必ず前にいけるという保証はありません。ライブ用貸しホールで音楽を楽しむ時には、静かに聞くというよりも、激しい曲に合わせて、体全体で音を感じて踊りながら楽しむスタイルになります。こうしたライブ用貸しホールでは、ステージの近くに行けば行くほど、前のほうには熱烈な歌い手のフアンが集まっているので、そこではぎゅうぎゅう詰めで激しく踊りながら楽しむことになります。

貸しホール(多目的ホール)

 多目的貸しホールは、さまざまな目的に応じた用途に利用できる貸しホールです。多目的ホールの収容人数は、数百人程度の小規模な貸しホールから2,000人を超える大規模な貸しホールを有する施設まで全国にはさまざまなものがあります。多目的貸しホールの照明や音響機材・機器のホール設備は、セミナーや発表会など一般的な音源には対応できる設備です。しかし、多目的貸しホールの音源ではコンサートなど特殊な音源には対応できないため、PAなどの音響機材・機器はレンタルしたものを持込で使用することになります。

多目的貸しホールは無目的貸しホール

 多目的貸しホールの中には、電動で舞台や座席の形を何種類にも変更できる貸しホールや、座席類をすべてしまいこんでフラットな床面で借りることができる貸しホールなどさまざまな機能を有したものが全国的に整備されています。多目的貸しホールは、その用途や目的を特定のものに定めずに、さまざまなイベントや展示会などの催しに使用されることを前提として整備されたものです。しかし、貸しホールの機能としては、例えば残音効果一つをとっても音楽や演劇、講演などに求められる効果はそれぞれまったく異なるにもかかわらず、さまざまな要素を無理に押し込んだ結果、どの目的にも満足な成果を得ることができない中途半端な貸しホールになっています。バブル期まではこうした公営公共の多目的貸しホールが多数建設されており、貸しホールの施設や構造面の不備や貸しホール運営スタッフの力量不足などから、多目的貸しホールは無目的貸しホールと呼ばれ、最低な貸しホールとして批判されています。

公共施設の貸しホールのレンタル

公共施設の貸しホールのレンタル

 公共施設の貸しホールは、地方公共団体である都道府県や市町村が建設した施設内にある貸しホールのことです。公共施設の貸しホールの大きな特徴は、近隣のホテルや民間会社などが運営する貸しホールのレンタル料金の相場料金と比較すると、かなり安くレンタルして借りることができるということです。しかし、公共施設の貸しホールの中には文化の振興や福祉の増進といった特定の目的のために設立されているものも数多くあります。そうした公共施設の貸しホールでは、設置目的外のイベントや催しの開催であれば貸しホールを借りることができなかったり、貸しホールのレンタル料金が割高になる場合があるので、貸しホールを予約する前に調べておく必要があります。最近では、ほとんどの公共施設の貸しホールの利用内容や料金については、ネットで調べることが可能になっています。また、貸しホールにおける飲食物の提供が許可されている施設であっても、すべて主催者が手配しなければいけない公共施設の貸しホールがほとんどなので、非常に手間がかかります。その一方で、飲食物の持込を禁止していない公共施設の貸しホールも多いので、経費を押さえることができます。

公共施設の貸しホールの特徴

 公共施設の貸しホールに備え付けられている机は折りたたみ式のスティール机で、椅子は安物のパイプ椅子というところが多くなっています。公共施設の貸しホールの備品類も民間では当たり前になっているプロジェクターやインターネット回線を備えていないといった貧弱な施設設備が見受けられます。こうした公共施設の貸しホールのレンタルに当たっては、イベントのイメージを考えるとふさわしくないケースが結構あります。もっとも、バブル期に整備された公共施設の貸しホールでは、民間並みに豪華で美しく、設備も整ったところもあります。他方、公共施設の貸しホールの中には、音響設備に優れた貸しホールもあり、オペラなどの音響の専門家から高い評価を受けている貸しホールもあります。  

第三セクターの貸しホールのレンタル

第三セクターの貸しホールのレンタル

 第三セクターの貸しホールは、地方公共団体と民間が共同出資して設立した株式会社や財団法人が運営する貸しホールのことです。こうした第三セクターの貸しホールは、いわゆるバブル期前後に整備されたり計画されたりした貸しホールが多く、施設設備も豪華なものが多いのが特徴です。ただ、最近では、こうした貸しホールの経営自体が赤字のところが多く、当初は豪華で充実していた備品設備類も、更新されないままの貸しホールも多くなってきています。第三セクターの貸しホールの中には、プレゼンや講演会用に必須となっているプロジェクターでさえ揃っていない貸しホールまであります。

第三セクターの貸しホールのサービス

 また、第三セクターの貸しホールの管理運営に関しては、出資している地方公共団体から公務員が派遣されているため、前例がないなどと言って融通が利かずに、仕事が遅く、サービスレベルが非常に低い貸しホールがたくさんあります。第三セクターの独自採用の職員も、人事異動がまったくないところも多く、士気の低下している貸しホールもたくさんあります。逆に、一部の第三セクターの貸しホールでは、民間から派遣されている社員が主導権を握り、顧客志向の肌理細やかなサービスを打ち出して好評を得ている貸しホールもあります。このように、第三セクターの貸しホールはサービスの良し悪しの格差が大きく、実際に借りてみないとわからないともいえます。

都市型ホテルの貸しホールのレンタル

ホテルの貸しホールのレンタル

 都市型ホテルは、公共交通機関の便がよいところに立っている建物が多く、そこの貸しホールで開催されるイベントには、たとえ遠方からの出席者でも比較的集まりやすいという大きなメリットを有しています。貸しホールにおいて飲食を伴う催しを開催したり、貸しホールのイベントの終了後に懇親会の開催時にアルコール類の飲み物を提供しても、自家用車ではなく公共交通機関で帰宅することができます。貸しホールのイベント中の飲み物の提供においても、事前に打ち合わせさえしておけば、ほとんどの細かい注文にも応じてもらえるサービスのよさが何といっても都市型ホテルの貸しホールの大きな魅力です。

ホテルの貸しホールのサービス

 また、都市型ホテルでは大・小のさまざまな大きさの貸しホールを貸し出しています。都市型ホテルの貸しホールで開催されるイベントの規模に応じて適切なスペースのホールをレンタルすることができるほか、講師の控え室も必要であれば貸しホールのすぐ近くに借りることができますす。さらに、都市型ホテルの大きな貸しホールをレンタルすると、クロークサービスが利用できます。クロークでは、ホテルマンがコートやバッグの荷物をてきぱきとさばいてもらえるので、特に、荷物がかさばる冬場の利用には最適といえます。また、ホテルには宿泊設備が備わっていることから、貸しホールでの長期間にわたる社員などの宿泊研修にも利用することができます。都市型ホテルの貸しホールのデメリットとしては、レンタル料金が高いことを上げることができます。しかし、きめの細かいサービスと上質な雰囲気を味わうことができる都市型ホテルの貸しホールの利用は、社内の内部催しなどの利用では少しもったいないのですが、大切なお客様を招く催しや社運をかけたプレゼンテーションなどには最適であるとといえます。

民間会社の貸しホールのレンタル

民間会社の貸しホールのレンタル

 現在では、民間が経営する貸しホールや貸し会議室用に建てられた専門ビル内にある貸しホールを格安でレンタルすることが可能です。こうした専門ビル内の貸しホールの会社は、東京都内など首都圏を中心に、大阪、名古屋、福岡など全国の大都市部に数多く展開しています。貸しホールの大きさも大・中・小のさまざまな大きさのものが用意されており、レンタルする人の希望に対応して、貸しホールを可能な限りレイアウトしてもらうことが可能です。公共施設の貸しホールのレンタルのように、自分で机や椅子を並べ替える必要はなく、貸しホールの予約時に伝えておくと、当日の使用する時には事前にお願いしておいた配置でレイアウトしてもらえます。

民間会社の貸しホールのサービス

 貸しホール内でレンタルして使用可能な機材・機器などは、貸しホールの会社によって違ってきます。ほとんどの貸しホールでは、会議やイベント運営に必要となる最新に近いプロジェクターなどの機材・機器をレンタルすることができます。また、貸しホールの利用者が座る椅子なども疲れやすいパイプ椅子ではなく、人間工学に基づいた座り心地の良い椅子が用意されています。貸しホールにおける飲食物についても、受付事務所で事前に予約をしておくと、適切な時間に提供を行ってもらえる貸しホールがほとんどです。こうした民間が運営する貸しホールは、レンタル料金も比較的格安料金のところが多く、提供できる貸しホールの部屋や利用できるサービスもきめ細かく設定されているので、貸しホールの利用目的に応じてアレンジすることができます。

フラットスペース型貸しホールのレンタル

 フラットスペース型の貸しホールはイベントなどによく使用されています。フラットスペース型の貸しホールとは、その名称の通り、貸しホールのスペースが平らに作られていて、イベント開催時に応じて舞台や客席を自由に設営することができる貸しホールのことをいいます。かつて小さな倉庫として使用されていたものを改造して作られた貸しホールなどでは、フラットスペース型の貸しホールとなっていることが多くなっています。また、展示会やファッションショーなどで使用されることをあらかじめ想定して建設された貸しホールに、フラットスペース型を採用しているところも数多くあります。

フラットスペース型貸しホールの利用

 また、兵庫県の神戸市のハーバーランドに見られるように、街づくりの設計の中でフラットスペース型の貸しホールを組み込んでいるところがあります。ここでは、普段は広場としての休憩場所などに一般客が利用しており、コンサートやイベント時にはその場所に舞台や椅子などを設営して利用するといったフラットスペース型の貸しホールになっています。最近では、多くの街づくりの開発計画の段階で、こうした自由に利用できるフラットスペース型貸しホールを取り入れて設計しているケースが増えています。

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