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更新April 26(Sun), 2009

イラストレーターとは

 イラストレーターとは、名前のとおりイラスト、つまり挿し絵などを描くことを職業としている人です。イラストレーターは、雑誌、書籍、フリーペーパー、広告、ポスターなど各種媒体にイラストを描いています。イラストレーターの仕事は、マスコミ業界や広告業界、印刷業界や出版業界などからの発注によってイラストを描くことになります。

 イラストレーターの仕事としては、ほとんどの場合には、自分の好みでイラストを書き上げるのではなく、雑誌社や広告主などの依頼主の意図に従って表現力を生かす仕事となるので、絵に対する技術力はもちろんですが、目的に合わせた表現力も重要になってきます。

イラストレーターの身分と求人募集

 イラストレーターの身分としては、デザイン事務所や広告代理店、製作プロダクションなどの求人募集に応募し、就職して会社の社員として働くイラストレーターもいますが、全体から見ると数は少ない状況にあります。多くのイラストレーターは在宅のフリーで活躍している状況です。

フリーのイラストレーターの収入

 フリーのイラストレーターの場合には、掲載媒体や経験、知名度などによって報酬単価は大きく異なってきますが、通常イラスト1カット当たりの報酬となります。また、イラストレーターの作品が商品に起用されると、標準小売価格の3%前後のロイヤリティの発生することもあります。自分の描くキャラクターが評価され、イラストレーターとして人気が出れば、自分のイラスト入りのオリジナルグッズなどを販売できることもあるのがイラストレーターの仕事の醍醐味といえます。

プロのイラストレーターへの求人募集の最低限の条件

 プロのイラストレーター求人募集に応募して飯を食っていくためには、「絵が好きで、描くことに情熱を持っている人」であることが最低限求められます。これがない人は、イラストレーターという仕事自体が苦痛になります。イラストレーターになるためには、何ら規制がないことから資格や免許などは必要とされません。プロのイラストレーターの中には、独学だけで描画方法を学び、活躍している人もたくさんいます。しかし、現実問題として、これからプロのイラストレーターを目指す方は、専門学校等に通うべきです。そこでは、イラストの基本的な技術を学べるのはもちろんのこと、卒業後の広告業界の求人や募集などの動向もわかるので、実際にイラストレーターになる時に役に立つからです。

プロのイラストレーターは絵が好きなだけではダメ

 イラストレーターになるために必要なことの一つの条件としては、絵が好きなことで間違いはないのですが、絵が好きなだけではプロとしてのイラストレーターになることはできません。「スケッチしかしたことがないけどイラストレーターになりたい。」、「鉛筆しか描いたことがないけれどイラストレーターになりたい。」という人がいます。しかし、その程度の感覚で好きで絵を描いているだけではプロのイラストレーターにはなることはできません。当然のことですが、イラストレーターもプロとして飯を食っていくビジネスであるため、少し考えてみても、クライアントがそのような人に広告のイラストを依頼して報酬を払うはずがありません。

使えないイラストレーターの作品

 一番困るのは、大抵の場合、絵が好きな人は、趣味で長年描いていることから、「もう何年も描いてきたので、自分の絵は売れる。」と思っている人がかなり存在していることです。しかし、自分の好きな素材や我流の表現方法で描いてきた経験と、それがイラストレーターの仕事として通用するだけの価値があるということは別の問題といえます。自分の描くイラストが、実際にプロのイラストレーターが描いた雑誌や絵本のイラストや広告の図柄として通用するかどうかを見極めることは、経験がないと難しいものがあります。見た目は綺麗に仕上っているイラストでも、商業的には全く使えないイラストが多いのも現状といえます。

プロのイラストレーターへの道

 イラストレーターとしての商業デザインに通用するのか否か、それを確認する第一歩となる手段は、目指している作風に近いイラストコンクールに応募することです。ただ、コンクールで自分が描いたイラストが入賞しただけでは、プロのイラストレーターの仕事が入ってくるかというと、そのようにはなりません。プロのイラストレーターとして飯を食っていくための前段階として、何度もイラストコンクールに応募しながら、展覧会などを開いたり、出版社に作品を持ち込んだりするなど、可能な限りイラストを業界人の目で評価してもらう機会を増やしていく必要があります。こうしていると、業界内にも作品への評判も広まり、その状況を見て、果たして自分がプロのイラストレーターとして生きていけるのかどうかが分かるはずです。

イラストレーターの実力不足

 アマチュアで絵を描いている人のうち、プロのイラストレーターを目指している人に共通しているものは、絵を描く実力そのものが不足しており、さらには、何が何でもプロになりたいという強い決意と情熱が不足していおり、プロのイラストレーターとして飯を食っていくということをかなり甘く考えているのが目立ちます。絵が好きなだけや、少々、絵が上手なだけでは、生計を立てていけるイラストレーターになることはできないという現実をしっかりと認識しておく必要があります。

イラストレーターとして伸びるためには

 少し視点を変えてみると、伸びている会社というものは、どこでも商品に対してのお客様からの苦情や批判を大切にしているという共通点があります。こうした会社では、専門の部署を設けてまで商品への苦情をくみ上げており、これを次の商品開発や販売戦略に生かしています。今後、伸びていくイラストレーターにも同じことが当てはまります。自分の作品に対して批判を受けると、こいつには作品を見る目やセンスがないとか、自分のことを嫌っているから批判をしているなどと考えていると、本来、伸びるかもしれない才能をそこで遮断してしまうので、イラストレーターとして成功することも見込めません。

イラストレーター仲間の評価

 プロを目指しているイラストレーターは、仲間内で少しでも自分の作品を評価してもらうと、すべてまともに受け止めてしまうことが多く、自分にはイラストレーターの実力があると有頂天になりがちです。これは大きな間違いであり、まだまだ実力のないイラストレーターの卵同士の評価には、かなりの部分におべんちゃらが入っていると考えて間違いありません。アマチュアのイラストレーターの仲間内で褒め合っているのと、プロのイラストレーターとして作品が通用するか否かということは全く別次元の問題です。

イラストレーターの作品への批判

 伸びていくためには、こうした評価よりも、むしろ、自分のイラストを徹底的に批判してくれる人の声に耳を傾ける必要があります。経験を積んだ人の批判は、商業イラストレーターとして足らない点を言い当てていることが多いからです。また、作品の批判をしてくれるということは、イラストレーターとして伸びる要素があるから行うのであり、伸びる見込みのない人に対しては、批判を行うこともありません。

プロのイラストレーターになる努力

 当然のことですが、イラストレーターの仕事は趣味のお絵かきの延長線上にはありません。好きなことを仕事にできれば楽しいものではありますが、それには、プロの仕事としてそれ相応の苦労が伴うものです。というのも、プロのイラストレーターの世界は、絵が大好きで、何が何でもプロとしてやって行きたいという強い情熱を持った人がひしめき合っている厳しい競争に常にさらされています。そこでは、イラストを描く基礎的な力、発想力、技術力、情熱、こうしたものが人並みでは、決してプロのイラストレーターにはなれないのです。人並みの実力や努力している人などはごまんとおり、さらに、血のにじむような努力をしたほんの一握りの人間だけがプロのイラストレーターとして成功しているのです。

プロのイラストレーターへの道が開ける

 いつの時代においても、あの程度なら自分も描けると評論するアマチュアの人がいますが、「あの程度」の作品が使用されているプロのイラストレーターは、日本中どこを探してもいません。商業デザインとして使用されているイラストには、使われている理由があるからです。単に絵として評価するだけなら上手いけれど、商業デザインとしては使いづらい、イメージが悪く利用用途がないなどということはよくあることです。心から自分がプロのイラストレーターとして成功したいと強い思いがあるのであれば、他人からの批判を真摯に受け止め、自分のイラストの足らない部分は何かを常に考え続け、寝る間も惜しんで描き続けることが必要だといえます。

イラストレーターになるためには

 プロのイラストレーターになるための具体的な方法としては、イラストレーターを求人募集している会社に応募する道と最初から独立したフリーのイラストレーターを目指す道、あるいは、自分が目標としている有名なイラストレーターに頼み込んで弟子入りし、アシスタントとして腕を磨く道があります。

少ないイラストレーターの求人募集

 広告会社に勤務しているイラストレーターになろうと思っても、社員としてのイラストレーターの求人募集の数は、いつの時代であってもかなり少ない状況であり、イラストレーターとして就職できるのはごく少数の人しかいません。こうしたことから、現実には、最終目標としてイラストレーターになることを考えながらも、当初はグラフィックデザイナーとして広告会社や製作プロダクションの求人募集に応募し、そこで仕事をこなしていく中で、商業デザインとしての技術力や発想力、描写力を鍛えている人もいます。

フリーのイラストレーターになるためには

 また、専門学校卒業後、最初からフリーのイラストレーターとして仕事を始める人も中にはいますが、業界内に知名度がまったくない中では、なかなか仕事が入ってこないのが現実です。実力も何もわからないイラストレーターに対して、報酬を支払ってイラストを依頼するクライアントはありません。フリーのイラストレーターとして独立するためには、それ以前に、イラストの実績と名前の認知度を高め、さらに、雑誌社などのクライアントに対して自分の作品の売り込みが必要となってきます。

イラストレーターの作品の売り込み

 自分のイラストレーターとしての作品を売り込んでいくためには、イラスト入りの広告作品を募集している雑誌社や新聞社、あるいはNAAC展などの制作団体のコンクールに応募し、入賞することがイラストレーターとしての知名度を高める大きな機会の一つであるといえます。しかし、いくら入賞したからといって、すぐに仕事が入ってくるということは極めてまれなことです。イラストレーターとしての仕事をもらうためには、自分から積極的に出版社などにイラストの作品を持ち込んで、営業を行う必要もあります。いずれにしても、イラストレーターの世界は、絵がうまいだけで生きていける世界ではないことは確かです。

イラストレーターの持ち込み

 イラストレーターとして仕事を始めるためには、出来上がった作品の「持ち込み」が必要になります。イラストレーターによる作品の「持ち込み」とは、イラストを求めている出版社や広告製作会社などに自分の描いたイラストの作品を持ち込んで、編集部の担当者に実際に見てもらうことです。青二才のイラストレーターに対して、イラストを描く依頼が舞い込んでくることは決してありません。駆け出しのイラストレーターとしての仕事は、この作品の「持ち込み」から始まるのです。

イラストレーターの持ち込みとアポイント

 ほとんどの出版社などのイラストを扱っている会社では、イラストレーターからのイラストの持ち込みを受け付けています。この際、イラストレーターが作品を持ち込むに当たっては、アポイントなしで直接出版社を訪問すると非常識なので、社会人の常識として、必ずアポイントを取ってから伺うようにしましょう。アポイントの取り方は、どのような会社でも共通であり、目的とする会社に電話をして「イラストの作品を見てください。」と言うだけです。

イラストレーターの具体的なアポイント

 もう少し具体的に言うと、出版社などの編集部門に電話をかけて、相手方が出ると「初めまして、私(わたくし)、イラストを描いております○○○○と申します。お忙しいところまことに恐縮ですが、そちらの編集部で私のイラストを見て頂けませんでしょうか?」と伝えれば、イラストの担当者に電話を代わってもらえます。担当者が出れば、同じことを伝えると、面談日、あるいは、郵送の方法などの返事がもらえるはずです。

イラストがたまれば持ち込みを

 イラストレーターを目指している場合、ある程度の数のイラストの作品ができたら、物怖じせずに出版社などに持ち込みに行くべきです。数多くのイラストの作品を見ている編集部の担当者の意見を聞くことによって、自分のイラストレーターとしての本当の評価は嫌でも分かります。たとえ採用されなかった場合であっても、今後、イラストが採用されるためには何をどうしていけばよいのかがわかるはずです。

イラストレーターの持ち込みのマナー

 面談日が決まり、イラストの持ち込みに行く場合には、当たり前のことですが、最低限のマナーとして、その会社がどのような本を出版しているのかとか、どのような傾向を好んでいるのかは、事前に調べてから訪問する必要があります。また、当日は名刺を持参し、担当者に対して「お忙しい中にもかかわらず、お時間を取っていただいてありがとうございます。」と最初にお礼を言ってから、イラストの紹介を始める必要があります。

イラストレーターの持ち込みの営業ファイル

 イラストレーターが雑誌の出版社などにイラストを持ち込みに行く際には、通常のパターンとしては作品をファイルにまとめて持って行くことになります。作品の持込の際には、一般的なケースとしては、カラー作品で10数点、モノクロ作品で5点以上は持っていく必要があります。イラストレーターが描いたいろいろなイラストを持って行って、見てもらうのがいいと思います。しかし、時折、出版社の担当者によっては、イラストレーターとして自信のある作品を見せてほしいと言う人もいますので、ケースバイケースになるともいえます。まだまだ実績のない駆け出しのイラストレーターにとって、担当者は神様のようなもので、その意向に沿って持ち込んだ作品を見てもらう必要があります。

イラストレーターの営業ファイルの体裁

 一方で、駆け出しのイラストレーターの中には、イラストをファイルに美しく装丁することに時間を使って、なかなか持ち込みに行かないイラストレーターがいますが、それは、機会損失となりもったいないことです。イラストレーターが作品を持ち込むに当たっては、あまり体裁にこだわる必要はありません。持ち込んだものが出版社が求めているイラストであったなら、どのような体裁であろうと採用されるからです。駆け出しのイラストレーターであるなら、事前の準備に多くの時間を割くよりも、持込を優先させるべきです。

イラストレーターは複数の会社に持ち込み

 イラストレーターの作品の持込は、1社だけに限るものではありません。会社によって、あるいは時期によって求めているイラストが違うからです。イラストレーターが作品を持ち込んだ最初の出版社で採用されるのは、特に運がよかった場合に限られます。また、複数の会社へイラストの持込を行っていると、担当者から聞かされる話で、自分のイラストレーターとしての力量や、その出版社が求めているイラストレーターもわかってくるはずです。また、出版社の担当者によっては、イラストレーターの作品に見込みがありそうであればアドバイスを行ってくれる場合もあります。自分のイラストの作風に合うような出版社を見つけては、どんどんアポを取って持込を行うことがイラストレーターとして成功する近道といえます。

イラストレーターの営業ファイルは複数を

 また、イラストレーターの作品の持込によって、イラスト作品が採用される可能性がある場合などには、作品のファイルを置いていってほしいと依頼されることがあります。これは、イラストレーターの作品を編集部が回覧や仕事依頼の際に参考にするためです。このため、イラストレーターが持込を行う場合には、余分に一冊作品ファイルを用意しておく必要があります。

イラストレーターのイラストの登録

 駆け出しのイラストレーターが今後、生計を立てていくためには、当然のことですが、まずは、自分が描いたイラストの作品を業界内の関係者に知ってもらう必要があります。そのためには、イラスト募集のコンクールに応募したり、イラストを扱う雑誌社に作品を持ち込んで営業を行う必要がありますが、これ以外にも、イラストレーターと依頼人を斡旋してくれる業者に登録することをお勧めします。

イラストレーターのイラストの登録で可能性を広げる

 新人のイラストレーターの作品は、業界内で誰も知りません。そのため、新人のイラストレーターは、考えられるさまざまな機会を通じて自分のイラストの作品を露出していく必要があります。もちろん、斡旋業者にイラストレーターの登録したからといって、すぐにイラスト制作の仕事が舞い込んでくるわけではありませんが、少なくとも登録しないよりも業界関係者の目に止まる可能性は高くなるのは間違いないからです。

イラストレーターのイラストの登録先

 イラストレーターと依頼人を斡旋する業者には様々なものがあります。それには、インターネットのサイトでいつでも自由に作品を登録できるところから、面談をして実際にイラストの作品を見てから登録してもらえるといったところまでが存在しています。誰もが自由に簡単に登録できるサイトからは、イラスト制作の仕事の依頼がくることはほとんど考えられませんが、この世の中、どのようなきっかけで仕事が来るか分からないので、少しでも機会を広げるためには登録しておく必要があります。また、イラストレーターの作品を評価してから登録できるサイトのレベルの審査に落ちるようであれば、イラストレーターとしての活躍も見込めないので、こうしたサイトの審査も受けておきましょう。

イラストレーターの基本的スキルとは

 プロとして飯を食っていくイラストレーターの基本的なスキルとなるべきものは、何といってもイラストを描くことが三度の飯よりも好きなことに尽きます。しかし、イラストレーターとしてデビューするためには、これに加えて、いくつか最低限必要とされるものがあります。

イラストレーターに求められる知識

 一つ目に、イラストレーターに求められるものは、イラストを描く時に必要とされる道具への知識と使い方です。イラストレーターがイラストを描く上で画材や紙は絶対に必要となる道具です。駆け出しのイラストレーターがイラストを描く時には、同じ道具ばかりにこだわらず、様々な画材や紙を使っての作品作りにチャレンジしてみましょう。こうしたことで、自分自身が今までに知らなかった技法や出来栄えを見つけることが多々あるからです。

イラストレーターに求められるデッサン力

 二つ目に、イラストレーターに求められるものは、デッサン力です。イラストの対象となる物の細部にわたってしっかりとデッサンできるだけの能力が必要です。独特の軽妙なタッチでイラストを描いているプロのイラストレーターであっても、ほとんどの方がこうした基本を踏まえることからスタートしています。そうした基礎があってこそ、初めて自分の個性のある作品を生み出していくことができます。

イラストレーターに求められる広い視野等

 三つ目に、イラストレーターに求められるものは、広い視野と深い見識、好奇心です。たとえ1枚のイラストでああっても、そこに表現する物語の流れが必要になります。イラストは見る人と絵を通じて対話をするものといえるからです。イラストレーターには、思い通りのイラストを描くテーマを見つける広い視野とそれを掘り下げる見識が必要となります。そのためには、道端の小さな雑草を見てもイメージを膨らませるなど、さまざまな経験が役に立つので、何にでも好奇心を持って吸収することが必要です。

イラストレーターに求められるチャレンジ精神

 四つ目に、イラストレーターに求められるものは、何事にもおくしない積極的なチャレンジ精神です。イラストレーターが一生懸命に描き完成したイラストは、たくさんの人に鑑賞してもらうことで生きてきます。そのためには、展覧会や個展での発表、コンクールへの応募、出版社への持込など、あらゆる機会を逃さないような積極的なチャレンジ精神が必要です。

イラストレーターに求められる表現力

 五つ目に、イラストレーターに求められるものは、多彩な表現力です。駆け出しのイラストレーターとしては、この時期に様々なスタイルの表現力を試すことが大切です。現在描いているスタイルだけでなく、それに加えて、同じことを主張するにしても、より効果的な表現方法を試行錯誤し、新しい世界を広げることがプロのイラストレーターとして成功への近道となります。

イラストレーターに求められる情熱

 最後に、イラストレーターに求められるものは、イラストへの限りなく熱い情熱です。イラストレーターが描くイラストは1枚だけでよいのではなく、自分で気に入った何枚ものイラストを描くためにはたゆまぬ根気が必要です。自分自身がイラストの作品に妥協してしまうと見る人は感動しないでしょうし、達成感もわくはずがありません。常に自分の能力をすべて発揮して最高の作品を描き続ける情熱のある人だけがイラストレーターの世界で活躍できるといえます。

イラストレーターの基本的能力の必要性

 プロのイラストレーターの中には、独学だけでイラストを極めてイラストレーターとして活躍している人もいますが、これは極めて例外的なことといえます。これからプロのイラストレーターを目指すのであれば、やはりイラストレーター養成の専門学校等に通って、基本的なことを学んでおく方が回り道にはならないといえます。

イラストレーターと画材の種類・使い方

 画材の種類・使い方は、イラストレーターとしてイラストを描いていく上で基本中の基本といえます。画材ごとに異なっている特質や使用方法を完全にマスターする必要があります。ペン、パステル、色鉛筆、カラーインクなどそれぞれの使用テクニックを身に付けていきます。

イラストレーターとモノクロ画

 イラストレーターとしてモノクロ画が描くことができるのも基本ともいえます。シンプルな線を使用してのイラストの表現方法を身に付けるため、黒又は白インクを使用して描写していきます。

イラストレーターとスケッチ・クロッキー

 イラストレーターとしてイラストの基本であるデッサン力も身に付ける必要があります。このため、最終的な自分の作品イメージとは異なる人物画や風景画なども描いて、表現力の基礎となるデッサン力の向上を図っていきます。

イラストレーターと限定したイラストワーク

 表紙イラスト、書籍の本文イラスト、雑誌カット、CDジャケットなど様々な媒体で使用されるイラストをクライアントの意向や媒体の特質などをイメージしながら描いていきます。

イラストレーターと自由なイラストワーク

 一定のイラストの基礎が出来上がった段階になると、イラストマップやカレンダーなどイラストレーターが自由に描くことができるものを、自己のテーマとセンスに基づいて描いていきます。

イラストレーターとパソコン操作

 近年のイラストレーターの仕事としては、デジタルデータでの入稿依頼が多くなっており、パソコンソフトによる制作が欠かすことができなくなっています。このため、パソコンの基本操作はもちろんのこと、IllustratorとPhotoshopを使いこなせるまで操作していきます。

イラストレーターの始まり

 イラストレーターによるイラストレーションの歴史には古いものがあり、それは印刷技術が発明され普及したことによって、文字と共に絵による図版が登場したことから始まります。これまで文字では表すことのできない抽象的なものを絵によって表現することや、文章のイメージを読者が頭の中で膨らますためのイラストの活用が始まりました。その後、イラストの特性を生かし、新聞、図鑑、解剖図などの印刷物で挿絵が頻繁に活用されるようになりました。

イラストレーターと印刷革命

 イラストの歴史を遡ると、19世紀後半には、印刷技術の進歩によって大きな紙への印刷が可能になるようになり、その結果、大判のポスターが登場するなど、イラストがメディアを生かすものとしての広がりをも見せはじめました。この時期には、ヨーロッパにおいて、ロートレックやボナール、ミュシャなどといった著名なアール・ヌーヴォーの画家やデザイナーが大いに活躍していました。同じく、この時期にモダンデザインという言葉が生まれ、イギリスではアーツ・アンド・クラフツが始まりました。

イラストレーターの発展

 1950年代の後半にもなると、我が国においても、イラストレーションという呼称が用いられるようになり、1960年代には、イラストレーションがグラフィックデザインから独立したジャンルを築くことになります。1970年代から1980年代にかけては、印刷媒体がさらに増えていき、メディアに止まらず、イラストレーターは、空間、環境、舞台、衣装など様々な分野に表現領域を広げていきました。現在では、現代美術の一端を担っている状況にあるといえます。このようなイラストレーションを描く人をイラストレーターと呼んでいます。


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